2012年6月22日

こんにちは。いつの間にか夏至も過ぎ、夏の訪れを実感するような季節となりました。ずいぶんご無沙汰しておりましたが、実に約半年ぶりの「海外きのこ通信」の更新です。

さて、今回は中国の袋栽培エノキ茸をご紹介します。



こちらは河南省のとある工場の一室です。たくさんの袋が行儀よく整列しています。中には白い物が見えます。中がよく見えないのでもっと近づいてみましょう。



たくさんのエノキ茸が袋の中で生えています!!


そうです。実は、日本ではエノキ茸は空調設備を利用し、工場でビン栽培されるのが一般的ですが、中国ではこのような袋栽培が主流となっています。というのも、中国ではエノキ茸を農家で自然栽培することも多く、低コストで簡単な施設でも栽培が可能な袋栽培が好まれているのです。


この写真ではわかりにくいかもしれませんが、中国のエノキ茸は日本のものよりも茎が長く、傘は少し大き目です。また、こちらの工場で栽培されていたのは白いエノキ茸でしたが、従来品は黄色いのが特徴です。


 
袋栽培はキノコがあまり採れないと思われがちですが、決してそのようなことはなく、袋のサイズによってはビンよりも多く採れます。こちらの工場では一袋でなんと約350gも収穫ができるとのことです!
袋栽培は空調設備を用いないことが多いため、ビン栽培よりも栽培期間が長くかかってしまうことがただ一つの難点ですが、長く待つ分、キノコもより美味しいものができるということでしょう!



  余談ですが、エノキ茸は中国では「便秘の特効薬」とされているようです。ヘルシーでどんな料理にも合うエノキ茸。皆さんはどのように調理されますか?



次回もキノコのヒミツを紹介したいと思います。お楽しみにしていてください。  
 
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